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「正しさよりも自分らしさを求める」――Z世代の草月流師範・美榮、初の作品&メッセージ集『花と華 自分に還るための37則』を11月2日(月)発売

「正しさよりも自分らしさを求める」――Z世代の草月流師範・美榮、初の作品&メッセージ集『花と華 自分に還るための37則』を11月2日(月)発売

1998年生まれ、Z世代の草月流師範の華道家・美榮(びえい)氏による初の作品&メッセージ集『花と華 自分に還るための37則』が、2026年11月2日(月)に徳間書店から発売されます。花が咲き、枯れ、散っていく姿に人の生き方や命のあり方を重ね、「自分らしく生きるとは何か」を問いかける一冊です。

著者:美榮氏
著者:美榮氏

「草月五十則」の精神を受け継いだ37の言葉と華道作品

本書の土台にあるのは、草月流初代家元・勅使河原蒼風がまとめた「草月五十則」の精神です。美榮氏はそれを受け継ぎ、自らの生き方を見つめ直すために「37則」を書き記しました。本書には、その言葉と、言葉を表現した華道作品が収められています。

伝えようとしているのは、いけばなの技術や作法だけではありません。花と向き合うなかで育んできた美意識や価値観を手がかりに、自分自身の生き方を見つめ直すことがテーマです。花は誰かの期待に応えるために咲くのではなく、与えられた場所で命をまっとうする。その姿を人の生き方に重ね、他者との比較や固定観念にとらわれず自分らしく生きる意味を考えていきます。

並ぶのは「正しさよりも自分らしさを求める」「誰かと比べるより昨日の自分を越える」「枯れることも美しさのひとつ」「整えすぎず余白を残す」「日常の中に芸術はある」「型を壊すとき新しい自分が生まれる」といった言葉。日々の暮らしや人間関係、自己表現について考える内容で、華道の経験がない読者にとっても、自分の価値観を考えるきっかけとなる構成です。美榮氏自身が創作した作品も収録され、花の造形を鑑賞しながら、そこに込められた思いや言葉に触れることができます。

全8章のテーマ

  • 生きる姿勢
  • 学びと挑戦
  • 人との関わり
  • 自己表現
  • 生活と環境
  • 受け止める力
  • 生きるエネルギー
  • 表現と死生観
『花と華 自分に還るための37則』(徳間書店)カバー
『花と華 自分に還るための37則』(徳間書店)カバー

祖母の庭から始まった、日本文化を次世代へつなぐ思い

美榮氏は1998年、長崎県生まれ。幼少期から華道や茶道に親しみ、長崎で被爆を経験した祖母を通じて日本文化と平和の尊さを学んできました。その経験から、花を単なる装飾ではなく、日本人が受け継いできた精神性や風土性を象徴するものとして捉えるようになったといいます。高校卒業後はフラワーデザイン会社での勤務を経て独立し、草月流師範・片山健氏のもとで研鑽を積み、2023年に株式会社美榮を設立しました。

現在は華道界では数少ない20代の草月流師範として、花・植物・自然素材を用いた作品制作や空間演出を国内外で展開。ドラマの生け花監修や、SEIKO、SONY、FUJIFILMをはじめとした企業・ブランドとのコラボレーションなど、幅広く活動しています。

序章「すべては祖母の庭から始まった」では、自身の原点を振り返りながら、先人たちから受け取った文化や知恵を次の世代へ手渡していくことへの思いを綴っています。巻末には「日本の華道について」と、跋「華道はこれから何を残すのか」を収録し、華道の文化的な背景とともに、伝統文化を未来へどうつないでいくのかを考える内容となっています。

美榮氏は著者メッセージで、華道家として「100年後に、何を遺せるだろう」と問い続けていると語っています。文化を未来へつなぐには、まだ知らない誰かに出会ってもらうことが大切だとして、その入口をつくるために約3年かけて言葉を紡いだとのこと。余白をつくること、手放すこと、変化を受け入れることなど、花から教わった生き方を37の言葉に込め、子どもたちや海外の人にも届くよう作品写真と英訳を添えています。生け花をしたことがなくても、どこから開いてもよい一冊だとしています。

「第三章 実習心得 人との関わり」より
「第三章 実習心得 人との関わり」より

書誌情報

  • 書名:花と華 自分に還るための37則
  • 発売日:2026年11月2日(月)
  • 定価:3,300円(税込)
  • 著者:美榮
  • 判型:B5判 オールカラー136ページ
  • 発売元:徳間書店

出典:徳間書店