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静岡発「ニュー民藝」が清水クルーズ祭りに出店 訪日外国人に日本の工芸品の魅力を直接届ける

静岡発「ニュー民藝」が清水クルーズ祭りに出店 訪日外国人に日本の工芸品の魅力を直接届ける

静岡県静岡市葵区に本社を置く株式会社ニュー民藝(代表取締役/編集長:小林武尊)は、2026年10月17日に静岡市清水区で開かれた「清水クルーズ祭り」に出店しました。会場では、陶磁器や漆器、着物、御刀(模擬刀)、古美術品などの日本の美しい品々を、それぞれの背景にある歴史や物語とあわせて紹介しました。

静岡発「ニュー民藝」が清水クルーズ祭りに出店 訪日外国人に日本の工芸品の魅力を直接届ける

手に取って、物語ごと味わう工芸品

展示販売品は基本的に手に取って鑑賞できるようにし、五感を通じて品物の良さを感じてもらうことを意図しました。ただ工芸品を並べて売るのではなく、品物が生まれた歴史や土地の風土、素材、技法、文化的背景まで、来場者一人ひとりに伝えたといいます。

海外からの来場者の声

観賞用の模造刀を購入したカナダからの来場者からは、帰国後に「美しい日本の品を、自宅に迎えることを楽しみにしています。また日本の刀剣文化(史)についても親切に教えていただき、ニュー民藝のお二人と出会えたことは日本でのすばらしい思い出の一つです。」というメールが届きました。

アニメや漫画をきっかけに、ずっと着物に憧れを抱いていたアメリカからの来場者は羽織を購入しました。「正絹(シルク)なんですね! 驚くほどにスムース(なめらか)です。」という声も寄せられています。同社は、襟を折り返し、羽織紐をつけるといった正統派の着付けについてもしっかり伝えました。

静岡発「ニュー民藝」が清水クルーズ祭りに出店 訪日外国人に日本の工芸品の魅力を直接届ける

「用の美」を暮らしから世界へ

ニュー民藝は、日本の「美しい暮らし」を取材し、翻訳し、世界に届けることを掲げる会社です。陶磁器、漆器、絹織物、着物、古美術、日々のお道具などの手工芸品や、お能、お祭り、和楽器などの伝統芸能は、かつては特別なものではなく暮らしのすぐそばにありました。しかし近代化や生活様式の変化とともに、少しずつ遠ざかりつつあります。同社はこうした伝統文化と国内外の人々を「再接続」することを目指し、メディア・販売・文化体験の3つの事業を展開しています。今回の出店も、その取り組みの一環です。

同社によると、日本人にとっては見慣れた品であっても、日本のモノづくりは素材の高い加工技術や美しさ、精神性の面で、世界中の文化人・アート蒐集家から高く評価されています。その一方で、民藝の「用の美」の考え方のように、工藝製品は普段の暮らしの中でも使うことができます。同社は、日本の美しい工藝品もまた、つくる人(職人や文化の継承者)と、つかう人(実際に暮らしの中で愛用する人)の双方が育み、受け継いできた文化であると考えています。美しいものを修理しながら何世代にもわたって正しく受け継いでいく「用の美」の考え方と、美しい日本の暮らしを世界中に広めたい考えです。

編集長の小林氏は、土鍋でご飯を炊き、普段から着物を身にまとう、自称「ニュー民藝」な暮らしを送っています。浄法寺塗のファンになったのも、毎日の暮らしで愛用するようになってからだといいます。

静岡発「ニュー民藝」が清水クルーズ祭りに出店 訪日外国人に日本の工芸品の魅力を直接届ける

産地を訪ねる旅へ 体験ツアーも構想

同社は、工芸品を日々の暮らしで愛用してファンになり、いつかは産地を訪れてもらえたら嬉しいとしています。今後は職人の想いや物語に直接触れられる体験ツアーをつくっていきたい考えで、旅行業の免許の取得も目指します。メディア・販売・体験の事業を通じて、職人の仕事や文化を受け継ぐ営みを支えることにもつなげていきたいとしています。

同社は、業界をめぐる数字も示しています。伝統的工芸品産業振興協会「伝統的工芸品産業の現状」によると、国内の伝統的工芸品産業の従事者数は1979年の約28.8万人から2022年度には約4.8万人へ、生産額は1983年の約5,400億円から同年度には約1,050億円へと縮小しています。一方、Art BaselとUBSが公表した報告書「The Art Market Report 2026」では、2025年の世界の美術品・骨董品市場は約596億米ドルと推計されています。

ニュー民藝は、日本の手仕事を歴史や職人の物語とともに国内外へ届けることで、作り手の仕事と文化の継承を支える新たな市場づくりを目指すとしています。同社は令和8年8月28日設立。今後も静岡を拠点に、国内外の人々と日本文化との新たな出会いを生み出していく方針です。

出典:株式会社ニュー民藝