第7回「TSUTAYAえほん大賞」は森洋子『ある星の汽車』に決定 絶滅した動物たちと旅する創作絵本

カルチュア・エクスペリエンス株式会社(CX)が主催する第7回「TSUTAYAえほん大賞」の受賞作が発表されました。大賞に選ばれたのは、森洋子さんが手がけた『ある星の汽車』(福音館書店)です。受賞作は11月1日から、全国のTSUTAYA・蔦屋書店(一部店舗を除く)の書籍売り場でフェアとして展開されます。

大賞『ある星の汽車』はどんな絵本?
『ある星の汽車』は、広い大地を走る汽車を舞台にした創作絵本です。乗客として描かれているのは、ドードーやオオウミガラス、リョコウバトなど、すでに絶滅した動物たちです。
物語の中心にいるのは、汽車の中で動物たちと言葉を交わすひとりの少年です。駅に着くたびに乗客がひとりずつ降りていき、車内は少しずつ寂しくなっていきます。美しく緻密な絵と静かな物語を通して、人間も動物たちと同じ星に生きる一員であることや、未来へ何をつないでいくのかを問いかけます。
多様な動物たちを描いた絵の美しさと、未来に向かって走り続ける汽車に込められたメッセージが、全国の児童書担当者から高く評価され、大賞に選ばれました。名古屋みなと 蔦屋書店の木村いつかさんは、多様な動物たちが乗る夜行列車を「まるで地球そのもの」と表現しています。そのうえで、途中下車した生き物たちにはもう二度と会えないこと、そしてそうした悲しい別れがなるべく少なく済むように自分たちに何ができるのかという思いを寄せています。

第7回の受賞作品ラインナップ
大賞のほかにも、全国の書店員が推す絵本が上位に並びました。大賞から第10位までの作品を、順位の高い順に紹介します。
- 『ある星の汽車』(作:森洋子/出版社:福音館書店)
- 『せかいは すきであふれてる』(著者:大森裕子/出版社:KADOKAWA)
- 『コット、はじめてのドライブ』(著者:阿部結/出版社:佼成出版社)
- 『みえないおしごと』(著者:とくながけい/出版社:中央公論新社)
- 『たまごのないしょばなし』(著者:しおたにまみこ/出版社:ブロンズ新社)
- 『ダイコンコン』(著者:キューライス/出版社:白泉社)
- 『きょうは なにきる?』(著者:くらはしれい/出版社:KADOKAWA)
- 『くも』(著者:しおたにまみこ/出版社:偕成社)
- 『ゴリラのはなくそ』(文:たなか なおと、絵:ほりかわ りまこ/出版社:あすなろ書房)
- 『よるのはくあき』(著者:かわさきしゅんいち/出版社:PHP研究所)
書店員からは、2位の『せかいは すきであふれてる』について猫の目線になれるのは絵本ならではの醍醐味だという声が寄せられています。また、第6位の『ダイコンコン』には「とにかく声に出して読んでほしい1冊」、『ゴリラのはなくそ』には笑顔しか生まない作品も絵本ならではの楽しみだというコメントが届いています。

書店員の投票で選ぶ、ロングセラーを育てる賞
「TSUTAYAえほん大賞」では、全国のTSUTAYA・蔦屋書店の児童書担当者などで構成する審査員が、直近1年間に刊行された絵本から候補作品を選書します。その中から、全国の児童書担当者による投票で受賞作品が決まります。賞の根底にあるのは、“自分の子どもに読み継ぎたい、語り継いでいきたい、50年後も読まれている作品をTSUTAYAで育てていきたい”という願いで、受賞作品を長く愛されるロングセラーへと育てていくことを目指しています。
前回の大賞作品『クジラがしんだら』(文:江口絵理、絵:かわさきしゅんいち、監修:藤原義弘、出版社:童心社)は、TSUTAYA・蔦屋書店での販売数が受賞発表前後1か月比で298%と大きく伸びました。これまでの大賞作品は以下のとおりです。
- 2020年実施 第1回:『パンどろぼう』(柴田ケイコ/KADOKAWA)
- 2021年実施 第2回:『パンどろぼうvsにせパンどろぼう』(柴田ケイコ/KADOKAWA)
- 2022年実施 第3回:『かみはこんなに くちゃくちゃだけど』(ヨシタケシンスケ/白泉社)
- 2023年実施 第4回:『パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち』(柴田ケイコ/KADOKAWA)
- 2024年実施 第5回:『大ピンチずかん2』(鈴木のりたけ/小学館)
- 2025年実施 第6回:『クジラがしんだら』(文:江口絵理、絵:かわさきしゅんいち、監修:藤原義弘(海洋研究開発機構)、出版社:童心社)
『ある星の汽車』図書カードが当たるプレゼントキャンペーンも
大賞の決定にあわせて、プレゼントキャンペーンも実施されます。Vポイントが貯まるカードを提示して『ある星の汽車』を購入し、さらにキャンペーンサイトから応募した人の中から、5名に『ある星の汽車』図書カード(1,000円)が贈られます。期間中であれば、店舗での購入とキャンペーンへの応募はどちらが先でも有効です。応募は1人1回限りで、賞品の発送は2027年4月ごろの予定です。当選者への通知は、賞品の発送をもって代えられます。
CXは今後も「TSUTAYAえほん大賞」を通じて、まだ知られていない良質な絵本とお客さまとの新たな出会いを創出していくとしています。


