『頭部外傷治療・管理のガイドライン 第5版』刊行、7年ぶりの改訂でClinical Questionを全編再編

株式会社医学書院は、『頭部外傷治療・管理のガイドライン 第5版』を2026年10月12日に刊行しました。監修は一般社団法人 日本脳神経外科学会と一般社団法人 日本脳神経外傷学会です。四半世紀にわたって改訂が重ねられてきた、頭部外傷診療の標準指針の最新版です。

重症例の標準化から、幅広い頭部外傷診療を支える指針へ
このガイドラインの始まりは、2000年に刊行された初版『重症頭部外傷治療・管理のガイドライン』です。重症頭部外傷の診断・治療・管理を標準化し、医療の質を一定の水準に保つことを理念として、版を重ねてきました。
その後、国内では救急および外傷初期診療の標準化が広く浸透し、頭部外傷診療を取り巻く環境も大きく変わりました。初期診療で救急医や研修医が担う役割が高まる一方、頭部外傷そのものは重症例が減り、中等症・軽症例や高齢者の症例が増えています。
こうした変化を受けて、第4版から書名を『頭部外傷治療・管理のガイドライン』に改めました。軽症・中等症への対処に関する項目を充実させ、初期診療から頭部外傷の専門診療へとつなぐ連携を重視する内容へと発展しています。さらに高齢者頭部外傷、スポーツ頭部外傷、リハビリテーションや社会復帰支援までを視野に入れ、現在では幅広い診療場面を支える包括的なガイドラインとなっています。

第5版のポイント
項目建てとClinical Questionを全面的に見直し
第5版は、頭部外傷診療を取り巻く環境の変化と、診療連携に関するアップデートを軸にした7年ぶりの改訂版です。全編にわたって項目(Clinical Question)を再編し、推奨がより明確になるよう見直されました。
新項目の追加とスポーツ関連脳振盪の内容更新
近年の診療対象の変化に合わせて、「慢性硬膜下血腫」と「抗血栓薬と頭部外傷」の項目が新たに加わりました。また「スポーツ関連脳振盪(SRC)」の内容を更新し、競技や学業への復帰基準などにも触れています。ガイドラインとして読み物の側面を持ちながら、日常臨床のベッドサイドでの使用にも耐えうる1冊として位置づけられています。
目次は次のとおりです。
- 1 救急医療体制と脳神経外科医
- 2 初期治療
- 3 画像診断
- 4 ICU 管理
- 5 手術適応と手術方法
- 6 頭蓋顔面外傷への対処
- 7 小児重症頭部外傷
- 8 高齢者頭部外傷
- 9 軽症・中等症頭部外傷への対処
- 10 スポーツ関連脳振盪(sports related concussion:SRC)
- 11 後遺症への対応
- 12 外傷に伴う低髄液圧症候群
- 13 補遺
書誌情報と発行元について
- 書名:頭部外傷治療・管理のガイドライン 第5版
- 監修:一般社団法人 日本脳神経外科学会 / 一般社団法人 日本脳神経外傷学会
- 編集:頭部外傷治療・管理のガイドライン 作成委員会
- 編集協力:一般社団法人 日本外傷学会 / 一般社団法人 日本てんかん学会 / 一般社団法人 日本総合病院精神医学会 / 一般社団法人 日本脳神経血管内治療学会
- 発行月:2026年10月
- 判型:A5
- 頁数:344
- 定価:3,850円(本体3,500円+税)
- ISBN:978-4-260-06661-7
- 発行元:医学書院
発行元の株式会社医学書院は1944年創業で、東京都文京区本郷に本社を置く、医学・看護および関連領域の専門書籍・雑誌・電子媒体の出版社です。代表取締役社長は金原 俊氏。治療年鑑『今日の治療指針』や看護学生向け教科書シリーズ『系統看護学講座』など幅広い領域の専門書籍・雑誌を手がけ、毎年百数十点におよぶ書籍を刊行しています。近年はWeb配信サービス、電子書籍、電子雑誌、セミナー、オウンドメディアなど、さまざまな形でのコンテンツ作成にも取り組んでいます。
出典:株式会社医学書院


