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江戸川乱歩賞受賞作家・下村敦史による初の児童書『こちらSNS係!1 投稿の謎はぼくらが解決』発売 校内SNSの謎に小学生が挑む

江戸川乱歩賞受賞作家・下村敦史による初の児童書『こちらSNS係!1 投稿の謎はぼくらが解決』発売 校内SNSの謎に小学生が挑む

株式会社主婦の友社の子ども向けミステリ小説レーベル「ミステリ図書室」から、下村敦史さんの『こちらSNS係!1 投稿の謎はぼくらが解決』が、2026年11月2日(月)に発売されました。2014年に江戸川乱歩賞を受賞してデビューした下村さんにとって、本作は初めての児童書です。

江戸川乱歩賞受賞作家・下村敦史による初の児童書『こちらSNS係!1 投稿の謎はぼくらが解決』発売 校内SNSの謎に小学生が挑む

校内SNSを舞台にした「SNSミステリ」

物語の舞台は青八木小学校です。この学校には、生徒だけが使える校内SNS「青八木の輪」が導入されています。主人公の陽太は責任感が強く真面目な性格で、校内SNSのトラブルを未然に防ぐ「SNS係」に任命されます。陽太は本が大好きな朝比奈さん、ネットの知識が豊富な相田くんとともに、SNSの投稿に隠された謎を解き明かしていきます。

目指すのは「正しく身を守るための知識」

SNSは、いまや連絡手段やコミュニケーションの場として欠かせないものになりました。顔の見えない相手と世界中でつながれるツールである一方、保護者にとっては不安の種でもあります。それでも、子どもたちをSNSから完全に遠ざけることは難しいのが現状です。

本作は、SNSを積極的に使うことをすすめる作品ではありません。将来SNSを使うことになったときに、トラブルに巻き込まれず、正しく身を守るための知識、つまり「SNSリテラシー」を自然と身につけてもらうことを目的としています。そのうえで、ミステリならではのハラハラ・ドキドキ感や、謎が解ける爽快感も味わえるエンターテインメント作品に仕上げられています。

撮影 Tsutomu Watanabe
撮影 Tsutomu Watanabe

下村敦史さんが明かす、子ども向けに書く難しさ

子ども向けに書くうえで難しかった点として、下村さんは、普段使っている表現や漢字が使えず、子どもたちが読んで理解できるように書かなければならなかったことを挙げています。大人の読者には不要な説明でも、子どもたちには必要な場合があるため、「実は大人向けの小説を書くより苦労していたりします」と語っています。

どんな人に読んでほしいかという質問には、「一人でも多くの子供たちに読んでほしいです」と答えました。子どもたちに向けては、本作が謎とおどろきのあるミステリー小説であることを紹介し、「世の中には楽しいことがたくさんあふれていますが、本には本の面白さがあることを知って、読書の楽しさを感じてほしいと思います。ぜひ楽しんでください!」とメッセージを寄せています。

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執筆のきっかけは知念実希人さんとの対談

下村さんが児童書の執筆に挑んだ背景には、2年前に行われた知念実希人さんとの対談があります。知念さんは、ベストセラー『放課後ミステリクラブ』の著者です。下村さんはこの対談で「未来の読者を増やしていくこと」の重要性に深く共鳴し、「あの対談がなければ、本作の執筆を引き受けていなかったかもしれない」と語っています。本作には、誕生のきっかけをつくった知念さんからの推薦文も寄せられています。

現在は「ミステリ図書室」をはじめ、大人向け作品の第一線で活躍する作家が児童向け作品を手がけるケースが増えています。その背景について知念さんは、幼いころには多くの子どもが絵本に夢中になるのに、大人になるといつの間にか本を読まなくなっていると指摘します。そのうえで、「絵本から大人の本の間のミッシングリンクをつなぎ、読書の魅力を将来大人になる児童たちに伝えるために、多くのミステリ作家が児童用のミステリに全力を注いでいるのだと思います」と述べています。

著者プロフィール

下村敦史(しもむら あつし)さんは、1981年京都府生まれです。2014年に『闇に香る噓』(講談社)で江戸川乱歩賞を受賞し、デビューしました。2015年には「死は朝、羽ばたく」が日本推理作家協会賞(短編部門)の候補に、2016年には『生還者』(講談社)が日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)の候補になりました。『同姓同名』『逆転正義』『暴走正義』(すべて幻冬舎)など、SNSに関連するミステリーも多数執筆しています。X のアカウントは @atushishimomura です。

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書誌情報

  • 書名:こちらSNS係!1 投稿の謎はぼくらが解決
  • 著者:下村敦史
  • 定価:1430円(税込)
  • 発売日:2026年11月2日(月)
  • 仕様:四六判、240ページ
  • ISBN:978-4-07-464254-0
  • 発行:主婦の友社
  • 電子書籍も同時発売

レーベル「ミステリ図書室」は、2025年6月にスタートした子どものためのミステリ小説レーベルです。主な読者層は小学校高学年で、なにげない日常の中での謎ときから、大怪盗や心霊現象まで登場するアッと驚くストーリーまで、「楽しく、心ゆさぶる物語」を揃えています。

出典:株式会社主婦の友社