親の「ダメ!」は本当にだめ? 子育てあるあるをユーモラスに描いた絵本『なんでだめなの?』がNHK出版から10月28日発売


子どものころに言われた言葉を、親になって口にしてしまう
子どものころに誰もが言われた注意の言葉を、自分が親になると同じように口にしてしまう。そんな「子育てあるある」をユーモアたっぷりに描いた絵本『なんでだめなの?』が、2026年10月28日にNHK出版から発売となります。
本作は、アメリカを代表する出版業界誌Publishers Weeklyで「ベスト絵本20」に選ばれた作品です。今回は、待望の日本での発売です。
「はやく はやく!」「泣かないで!」「大きな声を出さないの!」。子どもと向き合うなかで、ついこんなふうに注意してしまう場面があります。親としては純粋に子どもを思っての言葉ですが、実はそれこそが「その子らしさ」なのかもしれない。本作は、かつて子どもだった人、そして今親になった人に向けて「それって、本当にだめなこと?」と問いかけます。

鳥、雨雲、オオカミ、タコ……さまざまな親子のやりとり
物語には、鳥や雨雲、オオカミ、タコなど、いろいろな親子が登場します。彼らも私たちと同じように、わが子を「ダメ!」と叱ります。ところがよく考えてみると、叱られているその振る舞いこそが、その子の特徴なのです。
親子のやりとりは皮肉とウイットに富んでいて、思い当たる節にくすっと笑わされます。そして物語の終盤、親からの「ダメ!」を受けて、子どもがついに自分の気持ちを言葉にします。そのひと言に親ははっとさせられ、やがて最後には……という展開が待っています。
子どもは子どもらしく、親は親らしくしているだけ。そんな親子だからこそ生まれるすれ違いやもどかしさ、気づき、そして愛情を、親と子のそれぞれに寄り添いながら描いています。かつて子どもだった自分が救われ、今親になった自分にも「そういうものだよね」と寄り添ってくれる一冊で、子育てを振り返るきっかけにもなる内容です。
作者リアナ・フィンク氏のメッセージ
作者のリアナ・フィンク氏は、今でも子どものころの気持ちをよく覚えているといいます。特に、大人のほうが間違っているのに自分の言い分を聞いてもらえなかったときのやるせなさ。その思いを忘れずにいたからこそこの絵本が生まれたと語り、世界中の子どもたちの味方になれたら嬉しいとのメッセージを寄せています。

NetGalleyのレビューでは★5評価が続々
出版社が発売前の作品をデジタルデータで提供する読書サービス「NetGalley」(ネットギャリー)では、★5評価のレビューが続々と寄せられています。会員レビューからは、次のような声が抜粋して紹介されています。
- 図書館関係者:自分の子育て暗黒時代を思い出し、ページをめくるたびに自然と顔がほころんだ。“だめ”でないことに何百万回“だめ”と言ってきたのだろう。裏表紙の“親ってそういうもんよね”というひと言に「本当にその通り」と感謝の言葉をつづっています。
- レビュアー:焦りやいらいらから子どもに放った言葉の数々は本当に必要だったのか、と振り返りつつ、「そんなあなたたちにわたしは母親にしてもらったんだよ!」と感謝の気持ちを寄せています。
- 教育関係者:子どもが「なんで?」と理由を尋ねるとき、学びの扉が開きかけている。それを閉じていないか、と問いかけたうえで、「親ってそういうものだよね。きっとずっとこの繰り返しの歴史…」とつづっています。
- レビュアー:いろいろな動物や雲や風の親子が描かれ、危ないこと、近づいてはいけないことを一つずつ教えている。指摘が増えると「なんでだめなの?本当に?」という疑問が湧いてくるものだと述べています。
作者・訳者プロフィールと書籍情報
作のリアナ・フィンク氏は1986年生まれで、ニューヨーク州ブルックリン在住。クーパー・ユニオン大学で美術を学んだのち、『ニューヨーカー』誌の常連寄稿者として活躍しています。『ニューヨーク・タイムズ』や『ニューヨーク・マガジン』など多くのメディアでも作品を発表してきました。2児の母で、本作が初めての絵本です。
訳を手がけたのは、埼玉県生まれの詩人・絵本作家、木坂涼(きさか・りょう)氏。詩人、子どものための本の作家、翻訳家として活動し、詩集『金色の網』(思潮社)で芸術選奨新人賞を受賞しています。創作に『ぴったりこ』(福音館書店)、翻訳に『どうする ジョージ!』(BL出版)、『クマのパディントン』(理論社)などがあります。
- 書名:なんでだめなの?
- 作:リアナ・フィンク
- 訳:木坂 涼
- 出版社:NHK出版
- 定価:1,980円(税込)
- 発売日:2026年10月28日
- 仕様:A4変型判・上製/40ページ(オールカラー)
- ISBN:978-4-14-036171-9
- 取り扱い:NHK出版ECサイト、Amazon、楽天ブックス
出典:株式会社NHK出版


