キム・ソンウ個展「The Dodo’s Library」、京都 蔦屋書店で11月21日(土)開幕 本と音楽をテーマにした絵画と京都で初挑戦した陶芸作品を発表


本や音楽のあとに残った感情や思考を、ドードーの世界へ
京都 蔦屋書店(京都市下京区 京都髙島屋 S.C.[T8]5F・6F)のエキシビションスペースで、2026年11月21日(土)から12月9日(水)まで、韓国生まれの現代アーティスト、キム・ソンウの個展「The Dodo’s Library」が開かれます。
キム・ソンウが繰り返し描いてきたのは、絶滅した鳥「ドードー」です。現代を生きる私たちが知らないうちに手放している夢や可能性をドードーに重ね、失われつつある一人ひとりの感覚や自由へのまなざしを表現してきました。今回の展覧会では、これまでの人生で親しみ、自身のものの見方や価値観を育ててきた本や音楽をテーマにした新作が並びます。
絵画には、本棚に並ぶ本の背表紙を思わせる特注の縦長キャンバスを使っています。読書や音楽体験のあとも作家の心に残り続けた印象や感覚を描いた意欲作です。発想の源には、リチャード・バックの『かもめのジョナサン』のように長く愛読してきた本や、いつ聴いても新しい余韻を残してくれるという坂本龍一の音楽などがあります。
ただし、本の物語をそのまま描こうとしたわけでも、音楽を視覚的に再現しようとしたわけでもありません。作家はアーティストステートメントで、本を閉じ、音楽が鳴りやんだあとも自分の中に長く残っていた感情や思考を、長年描いてきたドードーの世界へ移し替えたと語っています。作品は挿絵や解説というよりも、読んだもの・聴いたものが内面を通り抜けたあとに残した「痕跡」に近いものだといいます。
京都に滞在して約1か月間学び、初めて制作した陶芸作品も
本展に向けて、作家は京都に滞在し、約1か月間陶芸を学びました。会場では、そこで初めて制作した陶芸作品も絵画とあわせて紹介されます。思いどおりにならない土や火の「予測できなさ」と向き合う中で見つけた新しい感覚や、表現への探求が込められています。
ステートメントによると、ドードーはかつて空を飛んでいた鳥で、天敵も危険もないモーリシャス島で少しずつ翼を使うことを忘れ、やがて人間の到来とともに姿を消しました。慣れた環境の中で自らの感覚や可能性を失ったこの鳥の物語を、作家は私たち自身の物語のように感じてきたといいます。長年取り組んできた絵画とは違い、陶芸はすべてを一から学ぶ未知の世界でした。本や音楽が自分の好みや考えを語るための媒介だとすれば、陶芸では自身の生き方そのものを示したかった、と作家は記しています。

キム・ソンウのプロフィール
キム・ソンウは1988年、韓国生まれ。東国大学校で西洋画を専攻し、ドードーをモチーフに現代人の夢や可能性を描く独自の視覚言語で注目を集めています。2014年に本格的に作家活動を始め、国内外で数多くの個展やグループ展、プロジェクトに参加してきました。2022年には作品《モーリシャス島の日曜日の午後》がソウルオークションで1億1,500万ウォンで落札され、広く一般にも名前が知られるようになりました。その後も、主要な美術機関や著名なコレクターによる継続的な作品収蔵が続いています。
- 主な個展:2026年「Panta Rhei – The Eternal Voyager」Tang Contemporary Art(シンガポール)、2025年「Beyond the Map」Soka Art(台北)、2025年「Omnibus of Dodos」銀座 蔦屋書店(東京)、2025年「A Note Left in the In-Between」Seobo Artspace(済州)、2024年「Dance, Flowing Waves, Drifting Hearts, and Dreaming Journeys」Gangneung Museum of Art(江陵)、2022年「Paradise」Gana Art Center(ソウル)など
- 主なプロジェクト・コラボレーション:2026年 Kiwoom Securities「Kiwoom Run」キービジュアル、2026年 CJ ONSTYLE「de verota」アパレルコラボレーション、2025年 Lotte Wellfood「Ghana Chocolate」パッケージコラボレーション、2024年 Seoul Light DDP(Seoul Design Foundation)、2024年 Starbucks アートコラボレーション、2023年 BVLGARI「Serpenti Bag」コラボレーション、2022年 LG Electronics「PuriCare 空気清浄機」コラボレーション

開催概要と作品販売について
- 展覧会名:キム・ソンウ「The Dodo’s Library」
- 会期:2026年11月21日(土)~12月9日(水)
- 時間:11:00~20:00(最終日のみ18:00閉場)
- 会場:京都 蔦屋書店 エキシビションスペース
- 主催:京都 蔦屋書店
- 入場:無料
- オープニングレセプション:11月20日(金)18:00~20:00(どなたでも参加可能)
- お問い合わせ:075-606-4525(営業時間内)
展示作品は、会場で11月20日(金)18:00から11月25日(水)20:00までエントリー制で販売されます。エントリーがなかった作品は、11月27日(金)11:00から先着順で販売されます。なお、プレセールスの状況によっては、会期が始まる前に販売が終了する場合があります。
会場の京都 蔦屋書店は京都髙島屋S.C.[T8]の5・6階にあり、芸術分野を幅広く扱う約6万冊の書籍や文具・工芸品をそろえ、フロア内に点在するアートスペースで現代アート作品を展示しています。約120席のSHARE LOUNGEも備えています。


