2027年大河の主人公・小栗忠順を池波正太郎が描いていた!『明治元年の逆賊 池波正太郎幕末作品集』が新潮文庫から登場

株式会社新潮社は、時代小説家・池波正太郎の幕末作品を集めた『明治元年の逆賊 池波正太郎幕末作品集』(新潮文庫)を10月28日(水)に発売しました。2027年NHK大河ドラマの主人公として注目が集まっている幕臣・小栗忠順(ただまさ)を描いた作品を収録した一冊です。
「逆賊」とされた幕臣・小栗忠順とは
小栗忠順は、日本の近代化に挑み、幕末に近代日本の礎を築いた幕臣です。井伊直弼に見出された「負けぎらい」の俊才で、遣米使節に抜擢されてアメリカの先進性をその目で見てきました。
帰国後は、横須賀製鉄所の建設や陸海軍の充実、幕府財政の管理などに辣腕を振るい、軍備と財政の両面から危機に瀕した江戸幕府を支えます。しかし維新の渦にのみこまれ、やがて「逆賊」として悲劇の運命を辿ることになりました。
2027年NHK大河ドラマの主人公として今にわかに注目を集める小栗ですが、じつは池波正太郎もこの人物について作品を書き残していました。
信念を貫いた男たちを描く8編を収録
本書には、小栗をはじめ、幕末の動乱の中で信念を貫いた熱き男たちの葛藤と激闘を活写する池波作品8編が収められています。登場するのは、次のような人物たちです。
- 小栗忠順
- 長岡藩を率いて官軍と戦った河井継之助
- 京都守護職となって公武合体に尽力した会津藩主・松平容保
- 新選組の土方歳三や永倉新八
- 彰義隊
木村行伸氏による「解説」では、本書について、小栗忠順の実像に迫るとともに、幕末史の流れと動乱の時代を勇敢に駆け抜けた英傑たちについて、池波正太郎が敬意と哀惜の念を込めて叙述した随筆、歴史読み物、小説を収めた文庫オリジナル作品集であると紹介されています。
著者・池波正太郎について
池波正太郎(1923-1990)は東京・浅草生れ。下谷・西町小学校を卒業後、茅場町の株式仲買店に勤め、戦後は東京都の職員として下谷区役所等に勤務しました。長谷川伸の門下に入り、新国劇の脚本・演出を担当。1960(昭和35)年に「錯乱」で直木賞を受賞しています。「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」の3大シリーズをはじめとする膨大な作品群が絶大な人気を博すなか、急性白血病で永眠しました。
書籍情報
- タイトル:明治元年の逆賊 池波正太郎幕末作品集
- 著者名:池波正太郎
- 発売日:2026年10月28日
- 造本:文庫版、電子版
- 定価:693円(税込)
- ISBN:978-4-10-139738-2
出典:株式会社新潮社


