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NTライブ『危険な関係』公開記念トークをレポート 桐山知也×柏木しょうこが登壇、TOHOシネマズ 日比谷では続映決定

NTライブ『危険な関係』公開記念トークをレポート 桐山知也×柏木しょうこが登壇、TOHOシネマズ 日比谷では続映決定

公開中のナショナル・シアター・ライブ『危険な関係』。その公開記念イベントが10月16日(金)にTOHOシネマズ日比谷で開かれ、大盛況のうちに幕を閉じました。カルチャヴィル合同会社がイベントのレポートを公開しています。あわせて、TOHOシネマズ 日比谷では10月23日(金)以降も上映が続くことが決まりました。

NTLive『危険な関係』 Photo by Sarah Lee
NTLive『危険な関係』 Photo by Sarah Lee

演出家と字幕翻訳者が『危険な関係』を語り合う

登壇したのは、演出家の桐山知也さんと、映像翻訳家の柏木しょうこさんです。柏木さんは進行役も務めました。原作は、フランスの作家が1782年に書いた小説です。1985年に舞台化され、現在も世界各地の演劇界で上演が続いています。トークでは、この作品がいまナショナル・シアターで上演されたことの意味について、柏木さんが自身の見方を語りました。

桐山さんは、2017年にBunkamuraシアターコクーンで上演された『危険な関係』で演出助手を務めています。当時の創作の様子に加え、今回のマリアンヌ・エリオットの演出で注目したい点についても話が及び、作品をめぐるトークは幅広い内容になりました。

劇中で口にする「あの食べ物」に二人とも驚き

話題のひとつになったのが、主演のレスリー・マンヴィルが舞台上で実際に食べ物を口にするシーンです。トークでは、日本だと演技をしながら本当に食べるという作り方はなかなかない一方で、海外では普通に物を食べるという話が出ました。しかも本作の場合は「あの食べ物を食べる?!」ということで、お二人とも驚いていたそうです。何を食べているのかは、映画館で確かめられます。

このトークイベントの様子は、YouTubeで公開される予定です。

登壇ゲストのプロフィール

  • 桐山知也(舞台演出家):2010年、文化庁新進芸術家海外研修制度の研修員として、ベルリンで1年間研修を受けました。近年の主な作品は、劇壇ガルバ『The Weir 堰』、劇団昴『埋められた子供』、R Plays Company『海と日傘』、シアタートラム『ポルノグラフィ/レイジ』などです。演出助手などとして、野村萬斎、白井晃、蜷川幸雄、サイモン・マクバーニーといった演出家の作品にも参加しています。2017年に上演されたリチャード・トワイマン演出の『危険な関係』には、演出助手として参加しました。
  • 柏木しょうこ(映像・英米文学翻訳家):演劇界から映像翻訳の道に進みました。主な翻訳作品は、ドラマ「ブレイキング・バッド」(字幕)、映画「ホロウ・クラウン 嘆きの王冠」(全話)、映画「マリア」などです。NTライブの字幕や書籍の翻訳も手がけ、本作「危険な関係」の字幕も担当しています。

マリアンヌ・エリオットが描く、妖艶な恋愛ゲーム

本作は、クリストファー・ハンプトンによる不朽の名作戯曲を、マリアンヌ・エリオットがより妖艶な世界観で演出した作品です。エリオットは、NTLiveでも世界で公開されてきた『夜中に犬に起こった奇妙な事件』『戦火の馬』『エンジェルス・イン・アメリカ』を演出してきました。物語の舞台は貴族たちの社交界です。恋愛ゲームに興じるメルトイユ侯爵夫人とヴァルモン子爵の駆け引きは、物語が進むにつれて緊張感を増し、クライマックスに向けて観客を引きつけていきます。

美しく計算高いメルトイユ侯爵夫人と、女遊びの天才ヴァルモン子爵は、退屈を持て余した二人のセレブです。彼らは、他人を誘惑して破滅させる「恋愛ゲーム」を楽しんでいました。しかし、互いをライバル視して意地を張り合ううちに、ゲームは制御できなくなります。嘘と欲望が絡み合い、関わった全員を地獄へ引きずり込んでいくスリリングな愛憎劇です。

英国でのオリジナル上演時の劇評で高い評価を得た、レスリー・マンヴィル(メルトイユ侯爵夫人役)とエイダン・ターナー(ヴァルモン子爵役)の演技も見どころのひとつです。レスリー・マンヴィルは、映画『ミセス・ハリス、パリへ行く』や『ファントム・スレッド』(アカデミー賞助演女優賞ノミネート)、Netflixドラマ『ザ・クラウン』(マーガレット王女役)、NHKで放送された英国ミステリー『カササギ殺人事件』など、数多くの映画やドラマで活躍する英国を代表する名優です。対するエイダン・ターナーは、映画『ホビット』シリーズのキーリ役や、英BBCの大ヒット主演ドラマ『風の勇士 ポルダーク』のポルダーク役で知られています。

上映館と作品情報

上映期間は、公開中から10月22日(木)までです。TOHOシネマズ 日比谷では、10月23日(金)以降も続映が決まっています。鹿児島のガーデンズシネマでは、11月1日(日)と11月7日(土)の2日間に限って上映されます。

  • 東京:TOHOシネマズ 日比谷(10月23日(金)以降も続映決定)
  • 神奈川:TOHOシネマズ ららぽーと横浜
  • 北海道:札幌シネマフロンティア
  • 名古屋:ミッドランドスクエア シネマ
  • 大阪:大阪ステーションシティシネマ
  • 熊本:熊本ピカデリー
  • 鹿児島:ガーデンズシネマ(11月1日(日)と11月7日(土)の2日限定上映)
  • 上映時間:2時間53分(休憩あり)
  • 演出:マリアンヌ・エリオット
  • 作:ピエール・ショデルロ・ド・ラクロ/脚色:クリストファー・ハンプトン
  • 出演:レスリー・マンヴィル(『ザ・クラウン』)、エイダン・ターナー(『ライバルズ』)、モニカ・バルバロ(『トップガン マーヴェリック』)

出典:カルチャヴィル合同会社