古本に「次の読み手へのメッセージ」を添えて。気仙沼のシェア型書店「はまらいんBOOKS」、『気仙沼100人の本棚』第2クール完売

宮城県気仙沼市の内湾地区に今年6月オープンしたシェア型書店「はまらいんBOOKS」は、誰でも棚主になれる書店です。オープンと同時に始まった企画『気仙沼100人の本棚プロジェクト』が、第2クールを完売しました。このプロジェクトは、本の新しい価値を生み出し始めています。

「誰が読み、何を得たか」という古本ならではの価値
このプロジェクトでは、新本が持ちえない古本だからこその価値を、店主の言葉や本に添えられたメッセージカードを通して創造しています。その価値とは、「どんな人が読み、そこから何を得て、今を生きているのか」というものです。
並ぶのは、気仙沼にゆかりのある人たちから提供された本です。人生の節目や挑戦のさなかに支えになった本や、人に薦めたい本が、次の読み手へのメッセージとともに託されています。お店はそこに込められた想いを大切にしながら販売しています。
価格は新本よりも高く設定されています。それでも、オープン時に準備した本は1か月で完売し、現在は販売第3クールに入っています。お店は古本の新しい魅力を発信するとともに、本を介した出会いがまちを豊かにすることを目指しています。

約30cm四方の棚から始める「小さな店主」
「はまらいんBOOKS」の最大の特徴は「棚主」制度です。約30cm四方のスペースを借りれば、誰でも自分だけのお店を持つことができます。料金は月額3,000円(初期費用2,000円)で、自分の「好き」を気軽に発信できます。現在は、小学校4年生から70代まで、市内外の23人が棚主として参加しています。
本に限らない、表現の場
棚に並べられるのは本だけではありません。自作のZINEや心を込めたハンドメイド雑貨、長年大切にしてきた趣味のコレクションなど、その人の個性を表すものであれば何でも展示・販売できます(食品は不可)。
「好き」を仕事にする第一歩と、棚主同士のつながり
「自分のお店を持つ」という夢を小さく始められることが、この場所の醍醐味です。お店は、自分が作ったものや選んだものが誰かの手に渡る喜びを、棚主に届けたいと考えています。
一人で店を構えるのではなく、棚主同士が一緒にお店を育てていく「共創」の楽しさも重視しています。店番や棚主交流会をきっかけに、年齢や性別を超えた新しいつながりが生まれています。

店舗情報
同店は、気仙沼市が起業・店舗開設支援の一環として展開する「チャレンジショップ」事業として運営されています。
- 店名:はまらいんBOOKS
- 所在地:宮城県気仙沼市南町海岸1-11 まち・ひと・しごと交流プラザ1階
- 営業時間:11:00 〜 19:00(火曜定休)
- 公式Instagram:@hamarain.books_kesennuma
- 店主:菅野 涼
出典:はまらいんBOOKS


