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記憶を保管する鯨と「青」の物語――タイチ個展「ぼくのことば-青の記憶」が京都 蔦屋書店で11月21日から

記憶を保管する鯨と「青」の物語――タイチ個展「ぼくのことば-青の記憶」が京都 蔦屋書店で11月21日から

東京を拠点に活動するアーティスト、タイチの個展「ぼくのことば-青の記憶」が、京都 蔦屋書店の5Fアートウォールで開かれます。会期は2026年11月21日(土)から12月11日まで。今回のテーマは「青」で、記憶を保管する鯨をはじめとする新作が並びます。入場は無料です。

《獅子吼》コピック/363×307mm/2026
《獅子吼》コピック/363×307mm/2026

世界の名画や歴史的なモチーフを独自の視点で再構成する、2005年生まれの作家

タイチは2005年生まれです。鮮やかな色彩を使い、世界の名画や歴史的なモチーフを自分なりの視点で組み立て直しています。そこに、日常で感じた小さな幸せや、想像から生まれた不思議な物語を描き込んでいます。幼い頃から絵を描くことが好きで、頭の中にある不思議な世界観を作品にするスタイルで注目を集めてきました。

個展タイトルとして使い続けている「ぼくのことば」には、言葉だけでは伝えきれない感情や記憶を、絵を通して他者に届けたいという思いが込められています。

《吽獅子》コピック/363×307mm/2026
《吽獅子》コピック/363×307mm/2026

夢と記憶に現れる「守り神」を青で描く

本展では、「青」をテーマにした約16点の原画作品を展示します。中心になるのは、作家の夢や記憶の中に現れる「守り神」です。守り神は、画面いっぱいに描かれることもあれば、風景の片隅にそっと姿を見せることもあります。いずれも作品世界に寄り添い、見守る存在として描かれてきました。今回は、作家自身と鯨の目を通して見た「青」にまつわる風景や記憶を、新しい作品として展開しています。

ステートメント「記憶の鯨」に綴られた物語

タイチによると、子どもの頃は授業中などに自分の守り神を想像して落書きしていたそうです。守り神は作家の干支や十二星座などから生まれ、獅子座にちなんだ阿吽の獅子は身を守る役割を、酉年にちなんだ鳳凰のような大きな鳥はやる気を与える役割を担っていました。当時は暇つぶしだったかもしれないものの、今振り返ると安心や勇気をくれる存在だったと述べています。

その守り神の中に、大きな鯨がいました。鯨は作家の記憶を保管する存在で、作家の目と鯨の目がつながり、楽しかった思い出も悲しかった記憶も、珊瑚になって鯨の体に生えていきます。珊瑚はそのときの感情によって色が変わり、やがて珊瑚を守るように魚たちが鯨の周りに住み着いていきます。作家は、頭の中の海を泳ぐこの鯨を、今の自分にとっていちばんといっていいほど大切な存在だと感じたと綴っています。

最近は家にこもりがちで、スマホやパソコンの画面くらいでしか思い出を作れなくなったという作家。その分、昔のことを思い出す時間が増え、大切だった守り神たちに再会できたといいます。悲しかったこと、恥ずかしかったこと、後悔していることも、いつか忘れる日が来たとしても大切な記憶であり、それらは色とりどりの珊瑚となって鯨と泳いでいる――そんな想像をしながら生きていると語っています。今回の展示では、作家と鯨の目を通して青について見たもの、感じた記憶を描き、「思い出すという行為の美しさを感じて、そんな機会が増えたらいい」との思いを寄せています。

記憶を保管する鯨と「青」の物語――タイチ個展「ぼくのことば-青の記憶」が京都 蔦屋書店で11月21日から

アートブックやジークレー作品も販売

会場では、代表作《バベルからの解放》を収録した新しいアートブックを販売します。アートブックでは、細部まで描き込まれたモチーフに焦点を当て、その背景や物語を紹介しています。あわせて、《バベルからの解放》《ノアの楽園》《接吻》のジークレー作品も販売します。

会場の展示作品は、11月21日(土)10:30から販売を始めます。ただし、プレセールスの状況によっては会期の開始前に販売が終了する場合があります。また、アートのECプラットフォーム「OIL」では版画作品のみを扱い、販売期間は11月21日(土)10:30から12月11日20:00までです。タイチ本人は11月21日から23日の各日14:00から16:00に在廊する予定です。

開催概要

  • 展覧会名:タイチ「ぼくのことば-青の記憶」
  • 会期:2026年11月21日(土)~12月11日
  • 時間:10:30~20:00(最終日のみ15:00閉場)
  • 会場:京都 蔦屋書店 5F アートウォール(京都髙島屋S.C.[T8]5・6階)
  • 主催:京都 蔦屋書店
  • 協力:HOTSOX(アーティストの活動や学生・キッズアーティストのサポートを通じてアート教育・文化の醸成に取り組む、NY発のアートソックスブランド)
  • 入場:無料
  • お問い合わせ:075-606-4525(営業時間内)/kyoto.info@ttclifestyle.co.jp

出典:カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCCアートラボ)