翻訳スイッチ、画像・PDF・フォームも言語別に差し替え可能に 翻訳後の表記調整機能も追加

Lab&Design株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役:白方 啓文)は、Webサイト翻訳SaaS「翻訳スイッチ」(ベータ版)の辞書機能を拡充し、2026年10月26日から新機能の提供を始めました。追加されたのは次の3つです。画像・PDF・リンク先を言語ごとに切り替える「URL置換」、お問い合わせフォームなどの表示要素を差し替える「HTML置換」、そして翻訳結果の表記を整える「訳文置換」です。
これまでも単語や文章の訳語は指定できました。今回の拡充で、翻訳だけでは対応が難しかった画像やフォームの多言語化や、翻訳を公開した後の表現の手直しまで、管理画面でまとめて扱えるようになっています。辞書はCSVでの一括登録・書き出しにも対応しています。

自動翻訳しても残ってしまう「日本語」への対応
Webサイトを自動翻訳しても、日本語のまま残る部分が出ることがあります。バナー画像やPDFに埋め込まれた日本語、国内向けに作られたお問い合わせフォームや地図などがその例です。さらに、ブランド名や専門用語の訳し方をそろえたい、機械翻訳の表現を調整したいといった要望も寄せられていました。
店舗、サービスサイト、コンテンツサイト、自治体、官公庁など、さまざまなWebサイトの多言語化では、文章だけでなく画像や表示コンテンツまで含めた対応が必要になる場合があります。こうした課題に応えるため、今回の拡充では辞書で管理できる置換対象を広げました。
翻訳前と翻訳後、2つの段階で調整できる新機能
翻訳前の設定を行う「辞書・置換」タブでは、次の機能が使えます。
- 単語・文章辞書:ブランド名、メニュー名、専門用語などの訳語を指定できます。文章単位での登録にも対応しています。
- URL置換:画像・PDF・リンク先のURLを言語別に差し替えます。条件は完全一致のほか、フォルダ単位の「前方一致」と、ファイル名の一部を条件にする「部分一致」を選べます。外部CSSで指定された背景画像も対象です。
- HTML置換:CSSセレクタで指定したフォーム、地図、バナーなどの要素を、言語別のHTMLに差し替えたり削除したりできます。
翻訳後の表記調整は「訳文」タブで行います。「訳文置換」は、翻訳エンジンが出力した訳語を、あらかじめ指定した表記に置き換える機能です。たとえば「Tokyo Metropolis」を、文脈に応じて「Tokyo Metropolitan Government」に調整できます。英語などの欧文では単語単位で一致させる仕様のため、別の単語の一部まで置き換わってしまうことを防げます。
登録できる件数は、「辞書・置換」が1言語あたり最大2,000件、「訳文置換」が1言語あたり最大500件です。CSVで一括登録する際は専用テンプレートを使い、取り込む前に「追加・上書き・エラー」の件数を確認してから登録できます。登録済みの辞書はCSVで書き出せるため、言語ごとの管理や翻訳会社との共同作業にも使えます。
辞書を変更すると、翻訳ページは順次再生成されます。一方で、変更の影響を受けない文章は翻訳メモリが保持されます。不要な再翻訳を抑え、翻訳文字数の消費や表示速度への影響を最小限にする設計です。また、翻訳ページの公開後も、辞書を更新しながら品質を高めていけます。
登録不要の「お試し翻訳」と「多言語SEO対応チェック」
2026年10月5日には、メールアドレスを登録しなくても翻訳結果を確認できる「お試し翻訳」が公式サイトで公開されました。URLを入力して言語を選ぶだけで、約10秒を目安に翻訳結果を確認できます。
サイト内では「多言語SEO対応チェック」も利用できます。確認する項目は、外国語ページの有無、hreflangの設定、外国語のtitle・description、外国語の検索対象URLの4つで、サイトの対応状況を100点満点で診断します。ブラウザ上の表示だけを切り替える翻訳方式と、言語別URLで公開する方式の違いを把握する参考にもなります。
開発者のコメントとサービス概要
取締役副社長/Labカンパニー社長の犬山 真氏は、翻訳スイッチがURLを登録するだけで多言語ページを公開できる手軽さを大切にしてきたと説明しています。そのうえで、公開後には「画像の日本語を差し替えたい」「フォームを言語ごとに変えたい」「訳し方を少し調整したい」といった場面があり、今回の拡充はそうした運用上の課題に対応するためのものだと述べています。さらに、月額1,650円(税込)からの料金体系を維持しながら、公開後も品質を改善し続けられる多言語サイト運用を支援していくとしています。
- サービス名:翻訳スイッチ(ベータ版)
- サービス内容:既存のWebサイトを基に外国語版のページを生成・公開するサイト翻訳SaaS。言語別のURLで公開し、海外向けの検索流入の獲得を支援します。
- 料金:1言語あたり月額1,650円(税込/税抜1,500円)、月30万文字まで
- 無料トライアル:14日間(3万文字まで)
- 辞書登録上限:「辞書・置換」各言語2,000件、「訳文置換」各言語500件/CSV一括登録対応
- 対応言語:英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語など132言語
- 公開方式:独自ドメインのサブドメイン(例:en.example.co.jp)または同社提供URL
- 提供開始:ベータ版は2026年8月19日、置換辞書機能は2026年10月26日
- 提供会社:Lab&Design株式会社(東京都目黒区祐天寺2-13-4 Pointline Yutenji 501)。Webサービスやシステムの企画・開発・制作・運営などを手がけ、SHARE LOUNGE、蔦屋書店ポータルサイト、蔦屋書店オンラインストアなどの開発実績があります。


