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生産からセリ、グッズ、引退後まで。馬を巡る仕事とお金の流れをたどる新刊『馬ビジネス』

生産からセリ、グッズ、引退後まで。馬を巡る仕事とお金の流れをたどる新刊『馬ビジネス』

株式会社クロスメディア・パブリッシングは、2026年10月30日に書籍『馬ビジネス』を刊行しました。競走馬の生産、セリ、種牡馬、競馬場の運営から、グッズづくり、引退馬のセカンドキャリアまで、馬にかかわる仕事とお金の流れを解説する一冊です。

著者は競馬評論家の古谷剛彦氏です。長年にわたって馬産地やセリの現場を取材してきました。本書では競馬にまつわるさまざまな疑問を入口に、レースを観戦するだけでは見えてこない競馬の魅力を伝えています。

生産からセリ、グッズ、引退後まで。馬を巡る仕事とお金の流れをたどる新刊『馬ビジネス』

数分間のレースを支える、生産から調教までの仕事

1頭の馬がレースに出るまでには、生産し、育て、売り、鍛えるという数多くの仕事があります。本書は、そのつながりを現場のエピソードとともに紹介しています。

たとえば、2025年に日本で生産されたサラブレッドのうち、北海道が占める割合は97.6%です。その背景には、広い土地や気候に加えて、本州の都市化や農業政策などの歴史があります。また、ひと口に「牧場」といっても、生産、育成、種牡馬の管理など、担う仕事はさまざまです。

高額落札で話題になるセレクトセールについては、良血馬を手にする機会を新たな馬主に開き、競走馬の取引を変えてきた歩みを解説しています。さらに、繁殖に用いる雄馬である種牡馬のビジネス、調教を行うトレーニングセンター、馬主や一口クラブのしくみまで扱います。好きな馬の血統や購入価格の向こう側にいる人々の仕事を知ることで、競馬を見る楽しみに産業を知る面白さが加わります。

高知競馬の復活劇と「アイドルホース」ぬいぐるみの工夫

ビジネスの視点から取り上げられているのが、地方競馬の復活劇です。高知競馬は存廃が議論される厳しい状況を経て、2008年度に約38億8100万円だった年間売上を、2025年度には1000億円超へと伸ばしました。本書では、通年のナイター開催、動画配信による全国への発信、最終レースに固定した「一発逆転ファイナルレース」などの取り組みを紹介しています。地元だけでなく、全国のファンに選ばれるために重ねてきた工夫をたどる内容です。

ファンの心をつかむ仕事は、グッズづくりにもあります。競馬場などで販売される「アイドルホース」のぬいぐるみが座った姿勢をしているのは、顔を正面から見られ、後ろからはゼッケンも見える形を追求した結果だといいます。馬ごとの毛色だけでなく、目や鼻の特徴まで再現する制作の工夫も紹介されています。成績に加えて個性や愛着が商品の魅力になるという視点から、競走馬を題材にしたグッズを通じてファンと長くつながる商売を考察しています。

競走生活を終えた馬たちのセカンドキャリア

本書は現役時代の活躍だけでなく、引退後の馬の暮らしも追っています。種牡馬や繁殖牝馬、競馬場で出走馬を先導する誘導馬、大学馬術部の競技馬など、競走生活を終えた馬のさまざまな進路を紹介しています。

引退競走馬を次の活躍の場へつなぐため、再調教などに取り組む一般財団法人Thoroughbred Aftercare and Welfare(TAW)にも取材しています。馬の個性や適性に合わせて次の居場所を探す仕事と、それを支える人材、場所、費用の課題を伝えています。さらに、引退馬に会いに行く際の手順やマナーも掲載しており、観戦やグッズ購入に加えて、馬に会いに行く楽しみも見つけられる構成です。

こんな人に向けた一冊

  • 競馬観戦が好きで、牧場やセリなどレース以外の世界も知りたい人
  • ゲームやグッズをきっかけに競走馬に興味を持ち、もっと詳しくなりたい人
  • 地方競馬の集客や競走馬グッズの事例から、ビジネスのヒントを得たい人
  • 馬主や一口クラブ、引退馬のセカンドキャリアに関心がある人

全9章の構成

  • 第1章 北海道から学ぶ馬産の世界
  • 第2章 セレクトセールから学ぶセリの世界
  • 第3章 サンデーサイレンスから学ぶ種牡馬ビジネスの世界
  • 第4章 坂路から学ぶトレセン(トレーニングセンター)の世界
  • 第5章 平日から学ぶ競馬場の世界
  • 第6章 北国から学ぶ地方競馬の世界
  • 第7章 協会から学ぶ馬主の世界
  • 第8章 ぬいぐるみから学ぶ馬IPの世界
  • 第9章 馬術部から学ぶ引退後の馬の世界

著者・古谷剛彦氏について

古谷剛彦(ふるや・たけひこ)氏は、東京都出身の競馬評論家です。東京と北海道の二拠点生活を長年続けています。幼少期から競馬に興味を持ち、大学在学中から競馬業界で働き始めました。競馬雑誌や地方競馬情報サイトなど各種メディアで活動し、2016年には『週刊東洋経済』にも寄稿しています。主な出演番組は、グリーンチャンネル「KEIBAコンシェルジュ」「馬産地通信」などです。長年にわたってセレクトセールなどのセリの現場に通い、2026年から八戸市場アンバサダーに就任しました。楽天競馬のスペシャルアドバイザーも務め、地方競馬の活性化と発展に尽力しています。

書籍情報

  • 書名:『馬ビジネス』
  • 著者:古谷剛彦
  • 定価:1,848円(本体1,680円+税)
  • ISBN:9784295412755
  • 発行:株式会社クロスメディア・パブリッシング
  • 発売:株式会社インプレス
  • 発売日:2026年10月30日

出典:クロスメディアグループ株式会社