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「なぜ、あの医師はAIを使わないのか」――累計10万部突破シリーズ最新刊『医師による医師のためのChatGPT入門 0(ゼロ)』刊行

「なぜ、あの医師はAIを使わないのか」――累計10万部突破シリーズ最新刊『医師による医師のためのChatGPT入門 0(ゼロ)』刊行

株式会社医学書院は、『医師による医師のためのChatGPT入門 0(ゼロ)―なぜ,あの医師はAIを使わないのか』(著:大塚篤司)を2026年10月19日に刊行しました。累計10万部を突破した『医師による医師のためのChatGPT入門』シリーズの最新刊です。AIの進化とともに歩んできたシリーズが、いったん立ち止まって原点に還る一冊となっています。

「なぜ、あの医師はAIを使わないのか」――累計10万部突破シリーズ最新刊『医師による医師のためのChatGPT入門 0(ゼロ)』刊行

講演会で飛んできた「若い医者が育たん」という声

本書の「序」で著者が振り返るのは、ある地方医師会の講演会での出来事です。質疑応答の時間に、会場の後ろから「先生,こんなもの使ってたら若い医者が育たんでしょう!」という太い声が上がりました。その瞬間、100人ほどの視線がいっせいに動いたといいます。声の主は、30年以上その地域で患者を診てきた内科の開業医でした。

著者は壇上で一瞬、言葉を失いました。しかしあとで落ち着いて考え、あの先生は遅れていたのではなく、守るべきものを持っていただけだと思い至ったそうです。本書は、その日の会場にいた先生のような人に向けて書かれています。

想定している読者像は次のとおりです。生成AIが気になっていても、まだ触っていない。若手に勧められても、はぐらかしてしまう。自分が遅れているのではという後ろめたさはわずかにある。それでも、30年かけて積み上げてきた臨床の感覚を、得体の知れないものに預ける気にはなれない――。著者はこうした慎重さを、恥ずかしいことでも遅れていることでもないと捉えています。むしろ、患者を守るために慎重でいたいという、医師として当然の感覚だと考えています。

「なぜ、あの医師はAIを使わないのか」――累計10万部突破シリーズ最新刊『医師による医師のためのChatGPT入門 0(ゼロ)』刊行

「ゼロ」に込められた2つの意味

本書はシリーズの4冊目にあたり、「ゼロ」と名づけられました。この名前には、知識ゼロから読めるという意味と、AIとの心理的な距離をゼロにすることを目指すという意味が込められています。ChatGPTの細かい機能を網羅する本ではありません。「なぜ使えないのか」「なぜためらうのか」という心の動きに向き合いながら、安全に最初の一歩を踏み出すための本です。

各章には、現状維持バイアス、損失回避、アンカリング効果といった行動経済学のキーワードが散りばめられています。こうした心の仕組みを知ることは、AIを使うかどうかの判断だけでなく、日々の臨床や患者とのコミュニケーションにも役立つとしています。

便利だと聞いても使う気になれないのはなぜか。新しいものを前にすると身構えてしまうのはなぜか。本書はそうした心の動きをひもときながら、初心者には生成AIへ安全に踏み出すための第一歩を、既刊の読者には新たな気づきを届けます。

どの章にも実用パートが設けられており、現場で使えるノウハウも得られる構成です。医療者の日常業務で実際に使える具体例とあわせて、プロンプトの実例や注意すべきポイントもわかりやすく紹介しています。

目次

  • 第1章 出会い──あの日,講演会で怒鳴られた
  • 第2章 最初の一歩──なぜ聞き方で答えが変わるのか
  • 第3章 まずは安全に使う
  • 第4章 クリニックの日常業務で使ってみる① 文書作成編
  • 第5章 クリニックの日常業務で使ってみる② 情報収集・学習編
  • 第6章 「若い医者がバカになる」は本当か?
  • 第7章 クリニック経営にAIを活かす──そして,引き継ぎへ
  • 第8章 ChatGPTだけじゃない──生成AIの使い分け
  • 第9章 自分だけの道具をつくる──アイさん,画面の向こうから
「なぜ、あの医師はAIを使わないのか」――累計10万部突破シリーズ最新刊『医師による医師のためのChatGPT入門 0(ゼロ)』刊行

書籍情報と著者プロフィール

  • 書名:医師による医師のためのChatGPT入門0(ゼロ)―なぜ,あの医師はAIを使わないのか
  • 著者:大塚篤司
  • 発行:株式会社医学書院
  • 発行月:2026年10月
  • 仕様:B5判 並製 264ページ
  • 定価:4,400円(本体4,000円+税10%)
  • ISBN:978-4-260-06676-1

著者の大塚篤司氏は、1976年生まれ、千葉県出身の医師・医学博士で、近畿大学医学部皮膚科学教室の主任教授を務めています。2003年に信州大学医学部を卒業し、博士(医学)を取得しました。京都大学医学部特定准教授を経て、2021年から現職です。皮膚科専門医、がん治療認定医、アレルギー専門医であり、資格としては日本皮膚科学会専門医・指導医、がん治療認定医、日本アレルギー学会認定専門医などを持っています。

がん・アレルギーのわかりやすい解説をモットーとし、コラムニストとしても活躍しています。医療界のAI伝道師「おーつか先生」としても知られています。著書は多数あり、主なものに『世界最高のエビデンスでやさしく伝える 最新医学で一番正しい アトピーの治し方』(ダイヤモンド社)があります。医学書院からは、『まるごとアトピー―アトピー性皮膚炎の病態から最新薬剤、患者コミュニケーションまで』『皮膚科手技大全』『医師による医師のためのChatGPT入門―臨床がはかどる魔法のプロンプト』『医師による医師のためのChatGPT入門2―臨床現場ががらりと変わる生成AI実践術』『臨床・研究を変える!究極のプロンプト500選』を刊行しています。ほかにも、『白い巨塔が真っ黒だった件』(幻冬舎)、『皮膚科医の病気をめぐる冒険』(新興医学出版社)、『皮膚科の診断に迷ったらChatGPTに全部聞いちゃえ!』(中外医学社)などがあります。

出典:株式会社医学書院